「何するのよ!」(関根勤)
関根勤が、テレサ・テンに「ブチ切れられた」ことがあると、語っています。
キレたという話では逆に、テレサ・テンさんにキレられたんですよ、僕。
テレサ・テンさんが若くて、台湾の、もうスターだったんですよ。ところが日本に来た時に、スター扱いにしていないわけ。
それで、『芸能人スケート大会』っていうので、ナベプロのドリフターズとかみんな居て、「あ、テレサ・テンさんだ」って思っていたわけ。そしたら、「今からムカデ競走をやります。目の前にいる人の肩に手を当ててください」って(司会が)言うから…テレサさんがいたから、何も言わずにこうやっちゃった(=肩に手を乗せた)の。
そうしたらバーンて(手を払いのけて)、「何するのよ!」って。だからナンパだと思われちゃったの。怖かったよ~。鍛えてるからね、喉を。「何するのよ~!」って。
あのとき僕が、「テレサさん。ムカデ競走っていうのは、ムカデって脚がいっぱいあるやつで、肩に手を乗せて、スケートするんで、僕、肩に手を乗せて良いですか」って…(言えば良かった)。
僕も21か22(歳)だから、そんな(配慮が)ないわ、人間的に。でもその後、みんながこうやって(手を乗せて)たから、どういうわけか後はうまく…。記憶ないんですよ。多分、(自分はすぐ後ろに立つことを)逃げて、(別の人を)挟んだと思うんだけど。でも、テレサ・テンさんも、みんながやってるから次はおとなしく…それは分かったんで…。そう、そう、そう。
恐かった、って話。
あんなに女性に怒鳴られたの、初めて。