テレサ・テンの、アイドルとしての日本でのデビュー曲『今夜かしら明日かしら』は、全く売れませんでした。
「テレサの2曲目をどうするか」でポリドール社内は紛糾したという。
「制作会議で『少し演歌調にするのはどうか』という案が出た。社内にはアイドル路線を主張する抵抗勢力もかなりあったが、沢田研二などを担当していた敏腕プロデューサーの佐々木幸男が、『方向を変えて演歌でやりたい』と頑張り、用意したのが『空港』でした。
佐々木は『これが通らないなら俺は降りる』とまで言い、じゃあ、佐々木に任せてみようとなった」(同前)
週刊ポスト2025年3月21日号