SONGS 第264回 テレサ・テン
本放送
総合 2013年6月15日(土)午後11:00 ~ 午後11:29
再放送
総合 2013年6月21日(金)午後11:00 ~ 午後11:29
※6月20日(木)深夜
映像
(映像の一部が、音声だけになっているのは、実際の放送時にあったものの、著作権の制限で、再度表示できないためと思われます。)
番組紹介(NHKサイトでの記述)
第264回テレサ・テン
本放送総合 2013年6月15日(土)午後11:00 ~ 午後11:29
再放送総合 2013年6月21日(金)午後11:00 ~ 午後11:29
※6月20日(木)深夜「時の流れに身をまかせ」「つぐない」「愛人」など
数多くの大ヒット作で日本の歌謡界に歴史を刻んできたテレサ・テン。
1995年に42歳の若さでこの世を去ってから今年で18年。生誕60周年を迎えた。
台湾出身のテレサは、10代のころから「アジアの歌姫」としてスポットライトを浴び、
香港・マレーシア・シンガポール・インドネシアなど各国で国境を超えて愛されてきた。
一方で、テレサの生涯は、不安定なアジア情勢に翻弄され続けたものだった。
今回は、今なお色あせないテレサの歌声をたっぷりとお届けし、
国内外の貴重な映像や関係者の証言を紹介する。
日本では知られる機会の少なかった、
アジアポップス界を代表する歌手としてのテレサ・テンの魅力に迫る。SET LIST セットリスト
空港 (1974年)
日本デビュー2作目のシングル。アイドル路線のデビュー曲「今夜かしら明日かしら」からうってかわって、演歌調の曲でヒット。日本レコード大賞新人賞をふくめ、多くの新人賞を受賞。つぐない (1984年)
「パスポート事件」を経て、レコード会社を移籍、日本で本格的に再始動した曲。大阪、九州を中心に有線で火がつき、1984年の日本有線大賞、全日本有線放送大賞に輝いた。愛人 (1985年)
「つぐない」に続き、作曲家三木たかし、作詞家荒木とよひさのコンビで作った大ヒット曲。念願の紅白初出場を果たした。時の流れに身をまかせ (1986年)
言わずと知れたテレサ・テン一番の代表作。テレサ一番のお気に入りの歌とされている。中国語バージョンもアジアで人気がある。何日君再来
1930年代に中国で流行、日本でも李香蘭や渡辺はま子の歌で親しまれた。中国や台湾では時代の流れで放送禁止にあいながらも常に人々に親しまれてきた。テレサ・テンがリバイバルヒットさせた。夜来香
テレサ・テンが子供の頃から何度も歌ってきた往年の名曲。晩年、パリで収録された最後の曲のひとつ。
番組の内容(「TVでた蔵」の記述)
(オープニング)
オープニング
つぐない、愛人など日本で数多くのヒット曲を発表したテレサ・テン。テレサ・テンは香港やシンガポールなどでも活躍し、20世紀のアジアを代表する歌姫の一人。今回は42歳の若さで突然この世を去ったテレサ・テンの人生に迫る。
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天才少女歌手 アジアのスターへ
1949年、中国での内戦に破れた蒋介石は台湾へ渡り、そこにテレサ・テンの両親の姿もあった。テレサ・テンは1953年に台湾で生まれ、男兄弟に囲まれて育つと、小さい頃から歌うことが大好きで10歳の時にラジオ局主催のコンテストで優勝。歌唱力が認められて14歳で「姑娘十八一朶花」でデビューすると、16歳の時に主演映画制作され台湾のスターとなった。その後はシンガポールやマレーシアでも火が付き、18歳の時には香港でもレコードデビューした。
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当時活躍していたテレサ・テンに、当時レコード会社社長をしていた舟木稔さんがいち早く注目。レコード会社でデビューさせるために奔走し、テレサ・テンは1974年に21歳で日本デビューを果たした。テレサ・テンは日本での人気を得るために大人っぽい歌謡曲「空港」に挑戦し、数多くの新人賞を受賞した。1977年に出演した番組「歌ある限り」の映像が紹介された。
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テレサ・テンは国境を超えて歌う多忙な日々を送っていた。Lipstick On Your Collar(カラーに口紅)を歌う映像が流れる。そんな矢先の1979年2月、テレサ・テンはアジア各国をスムーズに移動するため、不正に入手したインドネシアのパスポートで日本に入国したことが発覚し、不法入国で国外退去を命じられた。テレサ・テン不法入国の見出しの毎日新聞記事や日本経済新聞の記事が紹介される。台湾当局はテレサ・テンの身柄を強く要求したが、所属レコード会社の元社長の舟木稔さんは要請に答え、台湾に返したらテレサはしばらく歌うことはできないだろうと思い、片道切符を14万円で買って、アメリカへ出した、と話した。テレサ・テンの兄、トウ長富さんは、一緒にアメリカに渡り、一緒に暮らしていた。トウ長富さんはアメリカでのテレサはプレッシャーを忘れ、リラックスしていたと話した。アメリカで様々な音楽に触れたテレサは歌手として、表現の幅を広げていった。
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月亮代表我的心(私の心は月が知っている)を歌う映像が流れる。1980年、台湾に戻ることを許されたテレサ・テンは、アジアでの歌手活動を再開した。1983年、香港でデビュー15周年を記念したコンサートを行い、10万人を動員するなど、アジア各地での人気は頂点に達していた。しかし日本では、パスポート事件以来、テレサの存在は忘れられつつあった中、もう一度日本で歌いたいとの想いから新しいレコード会社と契約を結び、作曲家の三木たかしさんと作詞家の荒木とよひささんに新曲を作ってもらう。その作詞家の荒木とよひさは、テレサ・テンの二本が丁寧で綺麗で、歌声が綺麗だったと語った。そして84年に「つぐない」を発表し、有線放送を通じて大ヒット。テレサはこの年、日本有線大賞など数多くの音楽賞を受賞し、カムバックを果たした。コンサートでの「水上人(水の旅人)」や、フラッシュダンス ~ホワット・ア・フィーリングの映像が流れる。
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1985年の日本作詩大賞で「つぐない」(作詞:荒木とよひさ、作曲:三木たかし)を歌うテレサ・テンの映像が流れる。
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「つぐない」の翌年に発表した「愛人」が大ヒットし、テレサの人気は不動のものとなる。そして念願の紅白歌合戦に初出場を果たす。1985年の第36回NHK紅白歌合戦での「愛人」(詩・荒木とよひさ、曲・三木たかし)の映像が流れる。
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「つぐない」「愛人」とヒット曲を世に送った三木たかしさんと荒木とよひささんは、次の作品を模索していた。作詞家の荒木とよひさは、「三木さんと次は外せないよね、もう1曲だけはミリオンヒットさせたいねと話した」ことを明かす。そして完成したのが「時の流れに身をまかせ」。この曲の歌詞について、荒木さんは「もしもっていうのは誰にでもあり、普遍的で、平凡だけど誰かを愛し普通の暮らしをしてたでしょうか、というフレーズを大人たちに『そうそうそう』と言わせてみたい」というように語った。
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1986年のNHK歌謡ステージでのテレサ・テンの「時の流れに身をまかせ」の映像が流れる。
キーワード NHK歌謡ステージテレサ・テン時の流れに身をまかせ中国で愛されたテレサの歌声
テレサ・テンの夢は、両親のふるさとの中国で歌うことだった。中国の人もテレサ・テンの歌声を愛していた。特に、カバーした名曲「何日君再来(ホーリーチュンツァライ)」が彼女の代表曲となった。ところが中国政府は、テレサが歌うラブソングが退廃的な音楽だとして、放送やレコードの販売や、個人的に聞くことも禁じた。「何日君再来」が精神汚染を招くと批判した解放日報の記事も紹介された。拓殖大学外国語学部教授の立松昇一さんが中国でのテレサの音楽について調べた所、中国青年報の記事を元に、「黄色の音楽」、退廃的なメロディーということで、行政的に通達し、1983年頃に放送禁止となり、聞かないようとなった、と話す。それでも、中国では何とかしてテレサの音楽を聞きたいという人がいて、家に帰って密かに布団の中で聴いてたり、台湾からくる放送を密かにキャッチして聞いてた人もいるという。それを聞いたテレサは中国で歌いたいという気持ちがより一層高まっていた。85年、中国で事実上テレサの大額が解禁となり、テレサの兄のトウ長富さんは、1990年に中国でコンサートを開催することになっていたと話した。
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この頃テレサは、喘息を患い、次第に体調を崩していく。テレサが体調の不安を隠しながら歌った、日本での最後のテレビ出演となる、歌謡チャリティーコンサート(1994年)での「夜来香(詩・佐伯孝夫、曲・黎錦光)」の映像が流れる。1995年5月8日、テレサはタイで急死する(享年42歳)。テレサ・テンの訃報は世界中を駆け巡った。今年5月、中国・北京でテレサ・テン生誕60周年記念コンサート「追夢」が開かれた。これは中国や台湾の人気歌手が集まり、かつてテレサが歌った名曲を蘇らせた。中国で歌いたいというテレサの大きな夢が、若い歌手達によって実現した。コンサートでの「夜来香」「甜蜜蜜」の映像が流れる。テレサ・テンの兄のトウ長富さんは、テレサにとっての心残りは、中国で歌えなかったことで、ようやく私たちが彼女を連れて行くことが出来たと語った。
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第37回NHK紅白歌合戦でのテレサ・テンの「時の流れに身をまかせ」(詩・荒木とよひさ、曲、三木たかし)が流れる。
キーワード NHK紅白歌合戦テレサ・テン三木たかし時の流れに身をまかせ荒木とよひさ(エンディング)
次回予告
SONGSの次回予告。キーワード八神純子
https://datazoo.jp/tv/SONGS/649357