努力しだいで日本の演歌もいけるだろう王東順

日本デビュー直後のことば

男兄弟ばかり4人の中で育ったにもかかわらず、さわやかな色気をにおわせる彼女、いま、何をしたいかと聞いたら、即座に「茶わんむし食べたい」と、言ってついにおごるはめになった。人なつっこく、冗談もよくゆうし、なかなか勉強家でいろんなことを知っている女の子だ。プロポーションもふっくらして、どこか日本人的な感じである。歌は、少しポップス調であるが、彼女の努力しだいで日本の演歌もいけるだろう。

(フジテレビディレクター 王東順)

週刊平凡 1974年5月2日号

テレサ・テン逝去20年目のことば

麗君!
あれから、もう20年が経ったんですね。
本当にきっと、悔しい
人生の締め方だったんじゃないでしょうか。
でも、あなたの繊細で哀愁のある歌声に
今も多くの人が癒され、励まされ、救われています。
紅白の出場のとき、それはあなたの夢でした。
「出場が決まった」というふうに言いに来たときに
その顔は本当にうれしそうで
でも実は、いつもそうなんですけど、ちょっと困った顔。
それがあなたの魅力の、その表情でした。
そして、とてもうれしそうでした。
しかし、最後に会ったのは
台湾での棺の中の、あの安らかな顔でした。
それは、お母さんそっくりの顔だったんです。
きっと天国でも、お母さん手作りのおいしい水餃子を食べながら
穏やかに過ごしてるんじゃないでしょうか。
時は巻き戻せないんですけど
あなたはいつまでも、
みんなの心の中に生き続けていると思います。
ありがとう。
  王東順(ワン・トンシュン、おう・とうじゅん)

出典不明

2023年7月8日1970,Media,People,Words

Posted by teresateng