デビュー直後の「東京見物」

 「近代映画」1974年5月春休み特大号に、「テレサのTOKYO見物」と題する見開きのページが収録されています。4月21日に発行されたと思われ、記事内容からも、長谷川一夫の看板前の写真に「花の3月…」という記述があることから、取材(写真撮影)は、3月中に行われたものと思われます。
 下に示す記事中にある、「1955年生まれの19歳」はデビュー当時のアナウンスに基づいていますが、実際は1953年生まれで、日本デビューのときには21歳でした。

テレサのTOKYO見物

香港のトップスター そして美人歌手として活躍しているテレサ・テンが3月1日ポリドールから『今夜かしら 明日かしら』でついに日
本でもデビューしました 1955年生まれの19歳のお嬢さん 皇居 銀座 浅草と来日初の東京見物をしましたが見るもの全てがめずら
しくすっかりゴキゲン そしていっぺんに日本通になり「シャケと茶わんむしがだいすきになりました」と大きな瞳を輝かせて語ります

『近代映画』1974年5月春休み特大号

 下に掲げるページ(上の写真を含む)も『近代映画』誌の1ページと思われます。ただし、左上のタイトルは「テレビから生まれたアイドルスターたちの新時代」という懐古的なものであり、また中央部分の記事は以下の内容です。1995年以後に発行されたものだと分かります。

テレサテン
台湾の人気歌手から74年に「空港」で日本デビューし、レコード大賞新人賞を受賞した。「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」など大ヒット曲が続き、3年連続で紅白歌合戦にも出場。89年からパリに拠点を移し、日本でも歌っていたが、95年にタイで急死した。

2021年10月13日1970,ACTIVITIES

Posted by teresateng