天使のようだった

 作詞家で、『つぐない』から『別れの予感』までの4つの大ヒット曲を手がけた、荒木とよひさ氏が振り返る。
「僕がテレサに感じたのは、芯のある母性です。中国の民主化を支援したのもイデオロギーからではなく、自由を求める若者を応援したいという、ある種の母性だったと思う。
 彼女が最後に暮らしたパリで、僕もレコーディングに参加しました。仕事の合間にレストランで一緒に食事をしたとき、僕は生ガキにあたってしまった。点滴を受ける僕を、テレサはひと晩中、付きっきりで介抱してくれました。
天使のようだった。
その慈愛に満ちた姿が忘れられません」

『週刊現代』 (2020/02/11)

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Posted by teresateng