雑誌の表紙(2)~ヌード写真?
表紙を飾るのは17歳のテレサ・テンですが、雑誌の内容はヌード写真雑誌。表紙だけでなく、中には見開き2ページで、テレサ・テンのページがあります。
表紙と中の1枚の写真は靴を履いていません。「裸になんかなれないが、せめて靴だけは…」というユーモアでしょうか。
記事の内容
見開き2ページ中、左ページの記事の概要は、以下のとおりです。(英語で教えてもらったものを、和訳してみました。)
テレサ・テンは、午前3時にナイト・クラブで、この雑誌記者から、翌日(正確には同日)の午前11時に直接本人が撮影に来てほしいと頼まれた。テレサは当日の午前3時に仕事を終えたばかりだったに違いない。これらの写真はこの雑誌によって撮影され、出版された。テレサはまだ17歳だった。仕事はかなり厳しく、当時はほんの数時間しか眠っていなかった。このころ数多の台湾人歌手が香港へ行って香港芸能界での成功を目指したが、本当に現地の人たちの人気を獲得し愛されたのはテレサ・テンだけだった。
テレサ・テンはすでに、数ヶ月の滞在によって香港で300万人のファンを獲得したが、17歳でそれを成し遂げたことは驚異的なことだ。新曲『新桃花江』も、彼女の謙虚で無垢だが活動的であることを描いている。加えて、クラブやライブハウスでの歌唱、並行して映画(『歌迷小姐』を指す)の撮影でも多忙な中、写真撮影にも即決で自ら応じてくれた。その姿勢は、当誌担当者の心に強く訴えた。つまり、彼女が若い年齢にありながら、自身の行動に熱意を持ち、芸能界で野心的な姿勢で活動をしていることを物語っているのだ。
くり返し語られているテレサ・テンの特別に驚異的な人気が、香港の(男性向け)雑誌の表紙を飾ることができた理由でしょう。
右ページにある記事タイトル「芲能解語鄧麗君」は、「(写真の)花々がテレサ・テン(の人柄を)物語っている」という意味のようです。
これらの写真は、記事にもあるように、1970年に香港を訪れて"超"多忙な日々を送っていた中で、現地で撮影されたことが分かります。